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【休職と復職】その1:休職していいの?

一休みの画像 HomegroundsによるPixabayからの画像

 

仕事を休もうかと考えている方/既に休まれている方から相談を受けることが、最近ちらほら。

それぞれ置かれている状況は異なり、悩んでおられる内容も異なるのですが、基本的な事項についてまとめてみました。

 

※書き始めたら、あまりに長文になりすぎたので、4つに分けます。

 

目次

その1:休職していいの?(今回記事)

その2:休職のための手順

その3:休職中の過ごし方

その4:職場への戻り方


その1:休職していいの?

雲の写真、Hans BraxmeierによるPixabayからの画像

休職制度がある会社であれば、答えはYESです。心身共に疲れてしまった時には、お休みを取りましょう。長い社会人生活の中で、休職は決して悪い手段ではありません。しっかりと療養し、元気を取り戻すことは必要なことです。

 

しかしながら、中には休職をためらう方がいらっしゃいます。ためらいを語られる中で、よく出てくる3つのテーマと、セラピストが思うことについて記します。

 

 

 「仕事は休めません」

 

 アスナサに相談に来られた方で、身体的にも精神的にも凹んでおられて、どう考えても休養が必要な方には「すぐ休みましょう」と、お勧めするのですが、「できればそうしたいのですが無理です」と断られることはよくあります。

 

様々な休めない理由があるのでしょうが、セラピストは健康を害している以上、まずは仕事を休もう!とお伝えしています。何故なら、あなたの身体が「もう今の形では無理だよ」と、あなたにメッセージを送ってきているからです。

 

できうる限り早目に休んで、あなたの働き方(もしかしたら、生き方かも)を整えた方が、根本的な回復が望めます。また「会社や同僚に迷惑をかけたくない」と思っているあなた。しっかり元気になって復帰した方が、周りのためにもなると思えませんか?

 

「仕事を休むよりは、もう仕事を辞めた方がいいと考えています」

 

 もし、あなたが新しい別の仕事をしたいという意欲があるのであれば、今の会社は辞めてもいいだろうと思います。自分の可能性を試すのはステキなチャレンジです。しかしながら、毎日が辛くて、とにかく今の仕事を辞めたいと考えているのであれば、辞める前に少しだけセラピストの話を聞いて頂けたらと思います。

 

心身の疲れがたまっているあなたは、おそらく、何もかも放り投げてしまいたくなっていることでしょう。そして、休む手続きを考えるよりも、すっぱり辞めた方が簡単に思えているのではないでしょうか?その気持ちは良く分かります。ですが、あなたの心身の調子が悪い原因は、仕事のせいではなく、病気(うつ)のせいかもしれません。

 

病気(うつ)になると、気分が落ち込み憂うつな気持ちになって、やる気が出なくなります。それまで普通にやれていた仕事がはかどらなくなり、残業しても仕事がたまるばかり。そして、家に帰ったら寝るだけの日々。これらは、病気(うつ)のせいで脳の働きが低下していることで起こります。甘え・怠け・要領の悪さなんかではありません。

 

ということで、病気(うつ)を治すためにいったん休んで治療に専念してみることを、セラピストはお勧めしたいと思います。こう言っちゃなんですが、退職はいつでもできます。治療を試してから、退職の是非を決めても遅くはありません。実際、セラピストがこれまで出会った方々の多くは、うつが良くなってくると「急いで辞めなくてよかった」と話されたり、「仕事辞めたいなんて本当に自分が言っていましたか?」と忘れておられたり。判断を早まらないことが大切だと思います。

 

「休んだからといって何も変わらない、と思います」

 

 あなたが嫌だと感じている会社のシステムや人間関係そのものは、あなたが休んでも何も変わらないかもしれません。しかし、あなたが心身を休めることで 冷静な判断や関わりができるようになることは確実です。

 

休職して当面は、脳を休めるため小難しいことは考えないことが原則です。そして、十二分に休んで脳の状態が落ち着き、しっかり物事を考えられるようになってから、次の作業に取り組んだ方が良いとセラピストは考えます。

 

それは、何があなたをそこまで苦しめていたのか改めて冷静に振り返ること。そして、悪循環から抜け出すための方法を探ること。今までアスナサでその方法を一緒に探った方は、その分析作業の中で

 

 ✔ 苦手な人との距離の取り方

 ✔ 仕事を他者に割り振る

 ✔ 完璧主義をやめる

 ✔ 他者にとってのいい人をやめる

 ✔ 自分の思い込みに気付く
 ✔ オンとオフの切り替え

 

など、悪循環から抜け出す自分なりのやり方をみつけられました。

 

ただし、こういった作業は(繰り返しになりますが)しっかり脳が休まってから。脳が休まっていない状態で作業を始めると、脳の負担が強くなり、休養が取れなくます。ですから、悪循環から抜け出す作業を、いつから始めればいいのか、自分の力だけでは抜け出す方法が分からない方は、周囲の人や、医療・福祉の援助者にきちんと相談しましょう。