「コロナ疲れ」との向き合い方(2020.4)

congerdesignによるPixabayからの画像(コロナウィルスで距離ができた状態)

 

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、社会全体の閉塞感から、不安やストレスを感じるようになった方も多いと思います。「自宅に引きこもってばかりの生活に疲れた」「もし感染したらどうしよう」「いつまでこんな生活なんだ」「先が見えない」などなど。

 

セラピスト自身も、喘息の子どもがいるので外に出る時はやや神経質になります。そして3人の子どもが家にいると当然起こるきょうだいケンカにイライラしたり、「給食がないと、こんなにエンゲル係数が上がるんだ」とお財布の中身について考えたり。正直、ちょっと疲れます。

 

皆が抱えている、そんな日々の「コロナ疲れ」との向き合い方を、臨床心理士の観点からお話しようと思います。あなたのコロナ疲れが、少しでも軽くなることを祈っております。

 


不調チェック

Methawee KrasaedenによるPixabayからの画像(チェック)

危険を感じる状況において、様々な感情や不調を感じることはごく自然なことです。下部に記した不調は、あなたの心身があなたに出しているSOSサインの例です。SOSをきちんと受け止めて、早めに対処することが必要です。

 

【こころの不調】

・体調の心配で緊張が強い

・先が見えずイライラする

・気持ちが落ち込む

・最悪なことを考えて怖い

・集中力が欠けている

・意欲がなく希望が持てない

 

【体の不調】

・眠れない、逆に過眠

・食欲がない、逆に過食

・心臓がドキドキする

・めまいや耳鳴り

・疲労がとれない

・頭痛や肩こりなど体の痛み

子どもの場合

Esi GrünhagenによるPixabayからの画像(子どもの足元)

子どもは未熟なため、自身の不調をうまく言語化できず、行動で表す場合があります。

 

・甘えが強くなる

・よく泣く

・元気がなくなる

・おねしょをする

・かんしゃくや口答えをする

・ケンカが増える

 

 これらは、子どもが不安解消のために、周りの大人からの安心感を必要としているSOSサインです。周囲は、いつもより少しだけ時間をかけて接してあげましょう。本人の理解力に合わせてコロナウィルスについて説明をし、先の見通しが持てるようにしてあげることも良いでしょう。

なお、思春期の子どもは、頭ごなしに伝えるのではなく、まず子どもの話を聞くことが第1です。

最大の予防

Jill WellingtonによるPixabayからの画像(後姿の女性)

自身の免疫力をあげることが最大の予防となります。毎日の睡眠・食事・運動を大切にしましょう。

 

【睡眠】外出しないからとパジャマで過ごすのではなく、まず着替えます。決められた時間に起きることで体内時計のリズムが整います。

 

【食事】バランスよく食べましょう。ストレスがかかると甘いものを食べたくなりますが、糖質は多すぎると疲れやすさや肥満につながるため、気を付けます。

 

【運動】からだを動かし、骨格筋の緊張を取りましょう。からだを動かすと余計な思考を手放すことができます。散歩やストレッチ、家事なども意外に体の色々な筋肉を使っているのでお勧めです。



冷静さを保つ

Amit SodhaによるPixabayからの画像(クッション)

感染症を不安に思うことは、予防上とても大切です。しかし、不安が強すぎると身動きが取れなくなります。冷静さを保つ方法をお伝えします。

 

【今やれていることに着目】

小さなことであっても、自分の頑張りを認めてあげることで、困難に対しても前向きになれます。

 

【考えこむより行動に着目】

自分の落ち込んだ気持ちを何とかするよりは、行動(やらなければならない物事に取り組む・相談する・やれないことは断るなど)に移した方が良い場合があります。

 

【対人関係に着目】

直接会わずとも、親しい人間と連絡を取りあい関係を大切にしましょう。お互いをねぎらうことが力になります。

 

【自分の体験に着目】

過去の苦しかった時に自分を立て直した方法を、今回も用いましょう。「何とかなる」という感覚が必要です。熊本地震の時の経験など、様々なことを乗り越えてきた自分の力を思い出しましょう。

必要な情報を

Thomas UlrichによるPixabayからの画像 (ツィッター等)

新型コロナウイルスは不明な点が多いため、何とかしようとテレビやネットから情報を入手したくなります。ただし、目と耳からの長時間の刺激は強烈で不安をあおる側面もあります。時間を決めて、情報にアクセスしましょう。

  

熊本市からのお知らせ

 

熊本県からのお知らせ

 

熊本県内の最新感染動向

 

日本赤十字社:行動制限されている方・その家族や友人・高齢者や基礎疾患のある方向け

 

日本赤十字社:医療者向け

 

 

日本赤十字社:負のスパイラルを断ち切る

 

アナの子ども向け絵本

 

こころの耳

 

こんな時は

reenablackによるPixabayからの画像(祈る手)

「コロナ疲れ」が長く続くとバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る可能性が高くなります。これは真面目で熱心な人ほど陥りやすいと言われており、これまで頑張ってきたことがどうでもよくなり、感情を感じられなくなります。この状態を放っておくと、うつ病につながる可能性もあるため要注意です。

 

完全に燃え尽きてしまう前に、疲れに対処する方法(余計なストレスを自分から増やさない・癒しの時間を持つ・自分の問題を客観視する・自他を許すなど)をみつけましょう。何もしないボーっとするメディテーション(瞑想)はセラピストの最近のお勧めです。

 

それでも、自分の限界が見えてきた際は、早めに周囲に助けを求めましょう。場合によっては、メンタルヘルスの専門家の力を借りることも必要です。アスナサでも、オンライン(ZOOM:ズーム、もしくは、Messenger:メッセンジャー)上での心理セラピーを開始いたしました。必要時に、ご利用ください。