コロナ禍の中で出会ったもの

ステイホーム Alexas_FotosによるPixabayからの画像

最近のセラピストの趣味の1つは、無料の(←ここが個人的に大事!)オンライン研修や講座を巡ることです。受講した一部を挙げると、太極拳・朝会・読書会・摂食障害・スポーツ心理学・ZOOMの使い方・資産運用・開業・脳科学・ブレインスポッティング・1ヶ月の振り返りと目標・愛着講座・発達障害についてなどなど。

 

こういったオンライン研修や講座を受けるには、Zoomなどのアプリを使うため、自宅のパソコンやスマートフォン上で招待メールに記載されているURLをクリックするだけ。簡単にアクセスできます。そして、オンラインということが、熊本という地方在住者にとっては本当に有難い。だって、普段であれば、交通費が高くて行けそうもない場所の、自分の専門分野とは違うお会いしたこともない方から、色々なものを授けてもらえるのですから。

 

これらは、コロナ禍の中で、3密を避けるための苦肉の策なのでしょうが、今とても盛り上がっている世界だなと感じます。しかも、主催者側も開催お試しの意味があるのか、無料でも質が高いものに出会える確率がとても高い。玉石混交の中から、素晴らしいものに出会えた時の喜びってホントいいですよね。

 

ちなみに、私が主にお世話になっているのが、フェイスブックやこちらのサイト。

 

こくちーずプロ(https://www.kokuchpro.com/)

Peatix(https://peatix.com/?lang=ja)

無料で学べる日本最大のオンライン大学講座(https://www.jmooc.jp/)

 

あと、参加して、とても興味深かった2つの研修(ゲーム障害、ペアレント・トレーニング)の紹介を。あっ、ゲーム障害の研修は、記録をみたら3,000円支払っておりました。無料ではないので趣旨が少し違いますが、興味深かったので載せておきましょう。

 

 

1)ゲーム障害

Epic Gamer Alejandro LopezによるPixabayからの画像

セラピスト自身はゲームはほぼやりませんが、我が子が日々熱心に取り組んでいます。今は、刀剣乱舞・ツイステ・マインクラフトが、我が家の流行りでしょうか。ついでに言えば、テレビでユーチューブの実況(実況者さんがお喋りしながら色々なゲームを楽しんでいる動画)もしょっちゅう流れているので、知らず知らずのうちに知識が溜まっていくのはいいのですが、やはりゲーム時間が長いのがネック。

 

ということで、7/26に『臨床家のためのゲーム障害における保護者支援』を受講してみました。

ネット・ゲーム依存回復支援サービスMIRA-i(ミライ)代表の森山沙耶(もりやまさや)先生がいろいろお話くださいましたが、実に面白かったです。

 

森山先生が「まずはネット・ゲームの世界を知ることが大事だから」と、100人のプレイヤー同士が小さな島で戦うゲーム『フォートナイト』(そういえば、8月7日にシンガーソングライターの米須玄師さんが、ここでバーチャルイベントすると宣伝あってますね)の世界に、何故子どもがハマるのか、そして何が依存性を高めるのか、をお話下さいました。

 

そして、家族会・親子向け予防講座・ネットカウンセリング・CRAFT(クラフト)の有効性も語られました。CRAFTはアルコール依存症の家族支援にも用いる技法で、ご本人を治療に参加させるため、家族が、ご本人に対しポジティブな関わりができることを目指します。「ゲーム障害でも使えるのだなぁ」と感心しましたが、実際に我が子のゲーム時間を短くさせるために使うとなると、策を練ってからにしようと決心。うまくいったら、今後ブログ内で報告しますね。

 

それと、大学で支援をしている方からライバー課金で悩む学生さんの話があがりました。ライバー課金とは、オンライン上でライブをしているライバー(配信者)さんに、オーディエンス(視聴者)さんが課金(投げ銭)して応援することを指すそうです。

 

その何が問題かと言うと、学生さんは、アルバイト代を全てライバーさんに貢ぐ、オーディエンス同士での人間関係に悩む、あげくに大学に出てこれなくなる。ということで「新たな形の依存症ではないか」とのこと。アイドルおたくや、キャバクラに入れ込む人と、どのように違うのか悩むところですが「オンライン上での課金は、リアルと違う気がする」と話されていました。ネット記事もありましたので、興味ある方は以下の一読をどうぞ。

 

「キャバクラとは全然違う」なぜ生に投げ銭するのか? イチナナライブの現場

 

 

 

 

2)ペアレント・トレーニング

勉強中の子ども free stock photos from www.picjumbo.comによるPixabayからの画像

ペアレント・トレーニング(略してペアトレ)とは、子どもの特徴を踏まえた上で、長所を伸ばし、困りごとを減らすための技術を、主に親(養育者)が学ぶプログラムです。

 

知り合いから情報が回ってきたので、8/1に、広島国際大学心理臨床センター移転記念オンライン特別講演『ペアトレ入門:子どもを伸ばし、親を楽しくする技術』へ、ウキウキしながら参加してみました。伊藤啓介(いとうけいすけ)先生は、元々、独立行政法人国立病院機構 肥前精神医療センターで発達障がい児の親訓練をなさっておられた、おじいちゃん先生です。

 

この伊藤先生の実践力は、観察に裏打ちされているのが凄かったです。ADHDの子どもが食事時間に食卓を離れる、その改善のためには、とにかく、その子を観察する。そうすると、その子にあった解決方法が出てくるという内容でした。例えば、食卓の隣の部屋にその子の興味を引くものがあるなら扉を閉める/足がブラブラするのが楽しくなって遊び始める子どもであれば椅子の高さを合わす/お腹がすいていないのなら、その原因を探って対処する、とか。

 

このお腹がすいていない事例では、その子のおばあちゃんが食前にお菓子を与えていたそうで、普通の家庭だったら間違いなく嫁姑問題になります。ところが、伊藤先生の解決が実にいい。お母さんが、おばあちゃんともめないよう、おばあちゃんに「子どものために」とお願いする方法・改善したら御礼を必ず言う、そういった方法を伝授されたそうです。

 

こういった解決方法は、病院臨床で培われたそうで「スタッフミーティングの中で情報交換することが大切。皆の知見が広がる」と言われていました。今はどこの病院も忙しくて、スタッフミーティングがおろそかになっている所も多い感じですが、日々こういった積み重ねが大事なのでしょうね。

 

ということで、明るくて朗らかな伊藤先生から、セラピストはたくさんの元気がもらえました。講演のあと、自身も以下のサイトでペアトレを勉強して我が子に実践。その日は、子どもがとても違いました。ノリノリで夏休みの宿題を明日の分まで済まし、お手伝いも自分からいっぱいしてくれて、ママに以前より懐くようになりました。「なんて、うちの子って、いい子なの!!」と感動しましたが、間違いなく、これは伊藤先生効果。元気をもらうと、自然によい行動(子育て)ができる体験を市、ペアトレの凄さを実感しました。

 

子育て世代がつながる東京すくすく(https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/tag/ペアレント・トレーニング/)

 

そうそう、ペアトレは発達障がい児の親向けに開発されたせいか、活用する時は、一部気を付けないといけない点も。上記のサイト内の説明では大丈夫ですが、中には「悪いことをした子どもは、無視をして相手にしないとように」と説明しているものがあります。これは、愛着障がいのある子どもさんに対しては逆効果。余計にしがみついてきますので、ご用心を。