身近な方が、あなたの悩みに耳を傾け、一緒に考えてくれたら素敵です。でも、身近な方が忙しくて時間が取れなかったり、価値観が違うことが分かっていたり、素直に話せる人が周りにいない時は、専門家に話をしてみることも選択の1つとして考えてみてください。
何故なら、専門家であるセラピストは訓練を受けていますので、あなたがゆっくり自分自身と向かいあって心を整理・今後の方向性をみつけるお手伝いができるからです。また、セラピストには守秘義務があります。あなたのお話が、あなたの許可なしに外に出ることはありませんので、安心して話をすることができます。
そして、いきなりセラピストに本題を話さなくても大丈夫。まずは互いのことを少しずつ知り「話しても良いかな」と思える部分から話す方が無理をしません。
悩みの大小は問いません。
今現在大きな困難に立ち向かっている方はもちろん「こんなことくらいで相談してもいいのかな?」と思う方まで、気軽に相談できる場でありたいと考えます。そもそも悩むという行為は「よりよく生きたい」「自分が変わりたい」という願いから生じます。その願いの本質は、とても尊いものです。しかし、日本では心理セラピーを受ける人は「こころが弱いから」と誤解されることが、まだまだ続いています。本来の心理セラピーは、人生の中で迷った時やつまずいた時に立ち上がる方法を、専門家と共に探索する非常にクリエイティブかつ積極的な取り組みです。
心理セラピーは魔法ではありません。以下の方には不向きのため、ご注意ください。
1)心身の状態からみて、医療を優先すべき方。最低限の健康が保たれていない状態では、今後に向けた良いアイデアが浮かびません。
2)自分が変わりたいわけではなく、他者の在り方を変えたい方。自己の課題に目を向けることは苦しいことですが根本的解決のためには避けられません。
3)即効性を求める方。不安が強い方は、誰かに頼り、即時に不安が減ることを望まれますが、自己成長のためには自分で課題に取り組み、自信を養う時間が必要です。
心理セラピーを受けてみようと思った時、どこで受けるべきか、何をポイントに選ぶべきか悩んでしまうことがあるかもしれません。ハズレがない選び方は、最初に会った時のあなたの印象、つまり、セラピストとの相性です。もちろん、耳ざわりのいいことを言ってくれる人が良い訳ではありません。あなたが、この人であれば信頼して正直に話せるという感覚を持てる人が良いのです。なお、通う頻度は、個人差があります。早い方なら3回程度。人生の大波がやってきている方は10回程度通って、まあまあ落ち着かれる方が多い印象です。他にも、季節ごとにメンテナンスで通う方もおられます。